人気モデル櫂と、親友玲司の前に現れた美女、深月。その日から始まる甘い恋。けれど、深月の抱く闇は、その恋を許さなかった。
過去から届くのはいつ
だって暗い瞳の涙声。
「ごめんね。」
・・・つぶやきは風に消えたのに、声だけが
私の中に沈殿したままいつまでもここに、ある。
何の疑いも持たずにただ幸せだった。
母の操る糸に、気がつかなければ、
ずっと幸せでいられたのに。