ここは私の大切な恋人、藍君の家です。
藍くんは今を輝くトップアイドルでソングロボさんです。ロボットと知ったときはすごく驚きましたが今は全然気になりません。
そんな藍君が先程から私のことをずっと見つめています…!!私の顔に何か付いているのでしょうか!?は、恥ずかしいです…。
「あ、あの…藍君?」
「ん?なに、どうしたの?」
「あ、いえ…先程から少し視線を感じたもので…」
「あぁ、ごめん。あまりに春歌が可愛いから見惚れてただけ」
「!?あ、藍君…!?」
「ふふっ、顔真っ赤だよ?」
「あ、藍君のせいです…!!」
「本当に春歌は可愛いんだから…」
そう言って藍君は私を抱きしめて額にキスをしました。
「今日の藍君、なんだかすごく甘い気がします…」
「こんな僕はきらい?」
「い、いえ!大好きです!」
「ふふっ、ボクも大好きだよ。」
「あ、ありがとうございます…」
「ねぇ、春歌」
「はい、何でしょう?」
「キミにとってボクはどんな存在?」
「…へ?」
私は予想もしてなかった事を言われたのでおもわず気の抜けた声が出てしまいました…
「なに、気の抜けた声出して。聞いてなかったの?だから…」
「い、いえ!聞いていました!でも何故急にその様なことを…?」
「あぁ、それは昨日ショウが『あなたにとって私はどんな存在か』っていうテーマの仕事があったらしくてたまたま思い出したから聞いてみただけ。」
(本当は来た時からずっと聞くつもりだったけど)
「そうなんですね。私にとって藍君は、ですか…」
(色々思うことはありますが…やはりこれですかね)
「私にとって藍君は天使みたいな人です。」
「…はぁ?」
(なに言ってるのこの子、今の一瞬で頭おかしくなったの?)
「あ、あの!藍君はレッスンが厳しくて、とてもキッチリしていて、年下なのに先輩で、でも優しくて、あったかくて、とても歌が上手くて愛があって…本当に天使さんみたいな人なんです!」
「ボクが歌が上手いのは当然でしょ?ソングロボなんだから。頭でも打ったの?…ボクなんかより春歌の方が天使だよ。」
「え…!?私が天使ですか!?そ、それはないと思いますが…。藍君は本当に天使さんですよ」
「ボクだって天使なんかじゃないよ。春歌のためなら天使にでも悪魔にでもなるけど」
「藍君…ふふっ、では永遠の私の天使みたいに優しい恋人でいてください。」
「言われないでもそのつもりだよ。これからもよろしくね、ボクの大好きな春歌…ちゅっ」
「…!!はい、もちろんです!」
ーENDー