● そこは見渡す限りの荒野だった。風が砂ぽこりを舞いあげている。旅人は,ゆっくりと顔をあげ遠くをかいま見た。 あった。どうやらあれがゴルゴダシティの様だ。
光り輝くピラミッドがゆっくりと動いている。
旅人は足を早めた。ゴルゴダシティで「ビプラフオン」のプレイヤーを求めていると聞いていた。どうやら職にありつけそうだ。顔は、はころんでいた。
門が見えた。
門の下に3人の男がすわっている。
近よってよく見るとかなり若い。旅人はその若者達と目をあわさずに歩きさろうとした。
「待ちな」
声がかかる。旅人はすばやく通りすぎようとした。かかわりあいになると恐ろしいと彼は患った。「待ちなよ、聞きたい事があるんだ」
その三人の中の小男が言った。
「なぜ手袋を左手にしているんだ」◎完結50ページ◎