暴れん坊で有名な男と事実を一人知っている女の子の苦しくて切ない話。これは過去編として書いております。その後のストーリーは終わり次第です。
聞こえる?
私、まだ言ってない。
いつも、ずるいね。
私、伝えたかったよ。
ねぇ?あなたが
守った人は、今…
私を守ってくれてる
おかしいね。
全部。全部。
最初から知ってたの。
… 気付いてたんだね。
…… ねぇ?
誰が悪かったのかな?
… あなたが残した
この人だけは……
「幸せになりますよう
心から願います。」
暴れん坊で有名な
男の死。
この死をきっかけに
一人の少女と
一人の少年が
動き始めた。