二年前の春、
お姉ちゃんが飛行機事故で亡くなった。
綺麗で優しくて、私の自慢のお姉ちゃん。
お姉ちゃん、私ね、
ずっと秘密にしてたことがあったの…。
大手総合商社に入社した春花が
恋に落ちた4歳年上の彼は
姉の恋人になった…。
自分の想いをしまい込み、後輩として、
恋人の妹として、彼に接してきた春花。
でも…
「私を見て。
どうして寄りによって私のお姉ちゃんなの?
お姉ちゃんがいなければ…私を見てくれた?」
そんな風に思う自分を否定できなかった。
だから、罰が当たったんだ…。
私の汚い心が二人を引き裂いたんだ…。
心の中の罪悪感と悲しみは2年経った今も
春花の心から消えることはなかった…。