禁断*幽玄な恋
涙が頬を伝っていく、
なんとも感慨深いお話である。

ただただ奈月と真優、
二人の悲恋なのではない。
奈月の影には浩一郎の存在があり
彼の複雑な心境や苦しみが
交えられている。

このような禁断もので
ただ切ないだけではない、
未来の彼との恋を応援
したくなるようなお話は
珍しいのではないだろうか。

上手く三人の観点で
恋を交差させ私たち読者に
これからの恋の余韻を残して
下さったことに感謝したい。

そして他作品に比べ閲覧や評価が
少ないのは残念だ。
もっと多くの人に読んでいただき
この感動を味わってもらいたい
ものである。