少女は18歳のフリーター。愛が足りない人生を送ってきた。しかしある人に魅せられていき、少女は少しずつ愛を知る。


「行かないで」


それでもあなたは去っていく。




「私のこと、好き?」


あなたは何も答えてくれない。




「またね」


その言葉が最後の言葉。






恋も愛も友情も夢も、薄着を纏った偶像。


人はその薄着を守るためにメチャクチャになっていく。


そうして世の中に卑怯な人間が増えていく。




余計な労力を使うことなく、細く静かに生きていくのが、一番の幸せだと思っていた。


誰にも何にも期待はしていなかった。




ひとりで生きていこうと決めていたのに。