貴方の隣で見る景色Ⅰ

作者まろ

私は何の為に生まれ、生きているのだろう。事情を抱えた少女×暴走族「来いよ、お前の知らない景色見せてやる」初めて見るあの''白''ではない所からの景色は眩しかった

私は


過去も今も


あの世界に染まってる






息苦しい''白''の世界で


誰の手も握らない、誰の手にも縋らない


そう生きてきたし、これからもそう生きる



未来もこの似合わない''白''に染まるはずだった。






「ほら、こいよ。お前が見たことない景色見せてやる」







あなたが私の世界に土足で踏み込んでくるまでは。














「外堀は埋まってるからね?これで逃げられないよ。」


「ん?眠いん?ほんならほら、膝おいで」


「僕ねこのお菓子好き!(だからさっさともっと買ってこいや)」


「はぁ?てめぇ俺様のかっこよさにケチつけるたぁいい度胸だな?」


「たく、ほんと躾なってねぇ猫だな。まじで首輪すんぞ」







「猫じゃない、……し」









初めて見る、''白''ではない所からの景色は、


輝いていて


眩しかった






貴方の隣にいれて、





よかった