藤井 蛍

誰にでもあるわけではない、特別な存在。
生まれた時からお隣さんで幼馴染みの腐れ縁という存在は、誰にでもあるものではなく。
また、欲しいと願っても得られるものでもない特別な存在。

でも実際にいたら、雪乃と哲平みたいにもどかしい気持ちを抱きながら、大人になるのかな…。

幼馴染みであるが故に、「一番じゃなくてもいい」と。
そう思ってしまう雪乃の気持ちが切なくて、気が付けばページをめくっていました。

…やっぱりりくさんの作品は最高です。
40ページとは思えない程内容が詰まっていて、読後も余韻に浸れます。

私にも幼馴染みがいたらなぁ、なんて思わずにはいられない作品です。