NOEL

喧嘩の描写がリアル
友達に頼まれ男装して合コンに参加した帰り道、朔は暴走族“龍”に襲われて…というワクワクする始まりであり、初っぱなから物語に引き込まれてました。

が、朔を想う奏たちの描写は切なくてリアルなんですけど、現象はリアリティに欠けてたので少し萎えました。

中でも一番なのは金属バットを鉄パイプで折るのはあり得ない。力関係では、金属バット>鉄パイプだと思うので、マジでやったら鉄パイプの方が曲がる。

でも、まぁ"それ" がきっかけでストーリーが始まったので、アリかな~とも思います。

それに対して、喧嘩のシーンは効果音で終わらせない所がすごい。リアルに現状を描き、脳裏にその場面が浮かび上がってきてハラハラしながら読めました。


でも、父さんに叩き込まれたという武道(?)は現実離れしてて、過去が関わってくるだろうミステリアスな雰囲気をぶち壊し。

けど、ある意味ギャグ的に仕上がっていたので読みやすさに繋がる設定だったと思います。


結論的に、全体的にぶっ飛んだストーリーでしたが、情景描写がリアルで繊細だったので、ミステリアスさを保てていた作品だと思います。