たぁ

本当の優しさとは…
失って…初めて気付く大切さ。
その先に待つ後悔。

悔やむ気持ちが大きければ大きい程、現実は辛くなる一方。


思春期から成熟期にかけて、父親に対して素直になれない娘。
きっと、大半の方に思い当たる節があるのではないでしょうか?

それを乗り越え、娘の成長が落ち着いた時に、また父親と穏やかな日々を過ごせる時間が待っている……筈だったのに、早すぎた父親の死。


その事で、娘の胸の中に溜まっていた‘心の淀み’が、後悔へと姿を変えて、気持ちを蝕んで行く。


そんな娘の心中を、知ってか知らずしてか、親い身内に父親が、こっそりとしてくれていた‘娘の自慢話’に、

そして、彼女を支えてくれる彼に、

読んでいて心が救われました。


いつ、大切な人を失うとも分からない現実の中で、自分はどれだけ納得の行く毎日を送る事が出来るのか、改めて考えさせられました。


素敵な作品をありがとうございます。