お母さんの命を救うため、紗枝は森の奥に潜む魔女に会いに行く。森の案内役は狐のお面をつけた、深い闇を抱える男だった――






どこの村からでもあの高い山が見える



あそこには不死身の魔女が棲んでいる

あの魔女は医学的知識技術を持ちどんな難病も治すことができるという―――



ただし



自身の持つ“何か”を引き換えに。






「必ずお母さんを助ける」


彼女の魔女の棲む場所までの案内役は

仮面をかぶった年齢不詳の男だった――