3月後半。もう3学期も終わる。そんな時期に、例年より少し早く咲いた桜を、教室の一番後ろの席から見つめる1人の少女。彼女が何を思っているのか。


これは無表情でただただ桜の木を見つめる少女の、ここまでの成り行きを書いた物語である。