うのたろう

懐中時計の、よき古さ
そんななつかしさを感じるのは、かなづかいのせいだけではないと思います。

リズム、テンポ、作品の持つにおい。

すべてがセピア色のフィルターに染まった、やさしくもあり、さみしくもある、そんな詩の数々でした。

古きよき時代。

ケータイ電話のない待ちあわせ。

発展途上の自家用車が排気ガスを吐きながらいきかう大通り。

そんな景色を窓ごしに見つめながら喫茶店で読みたい。

そんな作品です。