mimiko
受け取り方なんだと思う
重いテーマを短編でサクッと書きあげる実力はさすがだと思いました
けれど、あまりにも感受性に訴えかけた『空中ブランコ』『バタフライ』の二作
受け取り手によって、筆者さまの想いが伝わるか伝わらないかは、もう賭けだと思いました
文章力のある方なので、もう少し長文で読んでみたかった2作です
好み的には『空中ブランコ』の方が好きです
他の方の書かれているレビューも読んでみましたが、私には自殺志願者には思えませんでしたよ
ただお姉さんが大好きで、お姉さんが生きて愛した世界を見てみたかった
本当はスキな彼との最初の一歩を歩み出すためには、姉の軌跡を辿ることは、彼女には必要な儀式だった
「死ぬとは思わなかった」
それが本心だと思います
でも本作は、受取者にとって、本当にいろいろな方向に受け取れる作品で、いちがいにこのレビューを信じず、とにかく読んでみることをお薦めします
さまざまな感性があるように、想うことも、本当に人それぞれだと思いますから
純文学のジャンルとして、すばらしいのではないでしょうか