人を信じられなくなった
元 鈴花の姫 茅野 雪菜 (かやの ゆきな)

鈴花(りんか)での事が、酷く鮮明に頭に浮かび転校を決意した。

そこで雪菜の道が変わる

誰も信じない

信じたら終わり


信じなければ大丈夫


捨てられたら終わり


偽らなきゃダメ


だから、私は……もう誰も信じない。

だって、あいつらに汚された時から

あいつらに信じてもらえなかった時から

……決めたから。

1人で生きるって……


なのに、どうして嵐(らん)達は…珱琅達はそんなにも必死なの?


わからない、わからないよ…


だって、私は気持ちを……感情も表情も消しちゃったから……だから、私は人形みたいなのに


どうして、信じるの?


「大丈夫、俺達は茅野を1人にしない!だって、俺たちもう仲間だろ?仲間はな信じて強くなるんだ!」



そう言って、嵐はニッと笑って言った。

嵐の周りには桜が舞っていた、それはどこか桜をも、操る狼みたいに見えた。




それを見て、私もどこかホカホカした気持ちになったんだ。



どうしてだろうね……



嵐、私はもう一度…誰かと生きたいって思う日は来るのかな……



お願い、もう…独りは嫌だよ…