そこには他に色のない真っ黒な世界が広がっていた



その中に静かに身を投じ全て身を任せた



誰にも気付かれぬよう


足音を消し


動作の音を消し


息を殺し


そして存在自体を消した



気付くのは大切な存在だけでいい



他は誰も気付いて欲しくない