……獣の群れに、捕まった。
別に、何をしたわけでもない。
ただ、自分が思ったように、自由に生きていた。
愛を受けないのは、自由に生きる代償。
辛い過去を背負うのは、重い罪の代償。
……嗚呼、それなのに。
彼らは私を縛りつけた。
美しい瞳が、私を捕らえた。
彼らには、もう、彼女がいたのに。
守るべき人が、愛らしい彼女が、存在していたのに。
それなのに、なぜ、私をそばに置こうとする?
なぜ、私は彼らのそばにいようとする?
……何もかも、わからない。
背負った闇は、暗く濁っている。
まるで、何もかもを突き放すように。
漆黒の瞳が、哀しげに揺れる。
酷く切なく、儚げに。
でも、いつか、もしかしたら。
……光が差し込むことを、望んでいる。
残酷な運命に、涙した。