家族のために、結婚相手が約束されているのに関係を持った私たち。
切ない大人のラブストーリーです。












「美緒、俺のそばから離れないで」








そう言って、あなたは私を抱きしめるの。








「やだ、触らないで」







とは言えず、私はまたあなたの体温に溺れる。











「愛してる」







「愛して、ごめん」










だって、私たちには終わりが見えてるでしょ?










なのに、私はあなたを抱きしめ返してしまうの。