深海――海面から約二百メートル下の海のこと。
ほとんど光が差さないほど暗く冷たい世界。
宇宙よりも研究が進んでいないといわれる未知の領域。
これだけ聞けばなんておどろおどろしいのだろう。知りたいと好奇心を出してしまえば最後。静かなる未知はその心に襲い掛かるにちがいない。
彼は、きっとそんな存在だ。
半端な気持ちで足を突っ込んではいけない。好奇心で近づけば後悔する。
暗く冷たいその世界で君は一体何を思っているのか。
君のその心を知りたい。
その声をどうか聞かせてほしい。
……なんてことは面倒だから、
深 海 の 音
とりあえずそこに行きたい、みたいな。