聖凪砂
閉じ込めていた想い
気づくことは無かった。気づかないように封印していた。
その気持ちは、ある事件をきっかけに少しずつその封印を解こうとする。
大学時代の憧れの先輩。その彼女から、突然の忠告。それは身に覚えのないことで、何のことかはわからない。だけど、おそらくそこから始まっていた。
何もしなければ、もしかしたら何事もないままだったかもしれない。だけど、皮肉なことに福山先輩のその行動が二人を結びつけてしまったように思えました。
だけど、そのことでずっと苦しみ続ける香奈。
すごく切なくて、また大杉先輩のところどころに見える香奈への気持ちや独占欲が、それに拍車をかけました。
想い合いながらも、伝えることのできない想い。
とても悲しく、読んでいる間もすごく胸をつかまれました。
最後の涼子の行動がすごくスカッとしました。
涼子のファンになっちゃいそう。