Sorane
執筆終了4年後からこんにちは。
一文字でこの作品を表すなら"美"だと直感的に思いました。死の美しさと命の儚さを感じ、ここまで"死"について考えさせられた作品は初めてで涙するばかりでした。
登場人物何人か命を落とすところでしたが、結局命を取り戻したからBadEndが苦手な私は安心していました。ですが作品を読んでいる途中、次は誰が死んでしまうのか…という思いで終始ハラハラしていました…私は最後、恵冬と伊智華は心中したのかな、と自分で解釈しました。だけど伊智華は何故心を閉ざしてしまったのかと考えましたが自分でも納得いく答えは見つかりませんでした。そういう意味では謎に深い作品でもありました。あと、洋介の伊智華に対する恋情は最初から気づいていて、途中伊智華と洋介が本当に恋人のようで微笑ましかったです。そして恵冬の不意に見せる伊智華への愛情表現にはものすごく熱くなり恵冬と伊智華は静かに寄り添ってお互いを舐めるような猫みたいに感じました。
私自身、十分に理解出来ていないところもあったのでもう一度読んで文庫版買いたいと思います。
最後に。
素敵な作品の執筆、ありがとうございました。
これからも頑張って下さい。