知佳

女神と世界と、異端者の物語
この世界では異端とされる黒髪黒目を持つ主人公、スイ。彼が不思議な少女テスと出会う事から物語は始まります。

本格ファンタジーで世界観がとてもしっかりと構築されていて、設定も凝っています。しかも神話がこの物語の大きな役割を担っており、そういったものが好きな方にはとても面白い作品だと思います。

スイはイケメンなのに、異端者だからと差別され、幼馴染で憧れでもシンに振り回されたり、恋は報われなかったりと、とても不憫な面が多いです。だからこそ頑張ってほしいと応援したくなります!
ミリアやテスといった女性陣も、盛り上げ役としてこの物語には外せません。登場人物にもきちんと個性があり、それぞれ役割があり。
だからこそ、そういった一人一人の面をもう少し掘り下げたら尚いいんじゃないかな、と少し思いました。

物語はまだまだ多くの謎が秘められています。終盤での創世記の記憶やシンの言葉、テスの真相、そしてスイの本当の名前などなど、本当にたくさんの謎が、これからどのように解明されていくのか本当に楽しみです。

第二巻も更新頑張って下さい!
そして第一巻、執筆お疲れ様でした!