君が好きで、それしかなかったのに。いつからねじれてしまったのだろう。二人だけのこの空間はいつのまにか、音もなく、崩れていった。
そこは、とても静かな世界だった。
うるさい騒音から逃れられる、唯一の世界だった。
君と私を繋ぐ、世界だった。
君がいる世界だった。
私と君だけの秘密基地だった。