アイリス(yuki)

oo7~ロシアンルーレット
10年前、有坂皆人が高校生の時に起きた事件・・・
それは自宅で母親が血まみれで倒れている傍らに、銃を持って立ち尽くす兄、龍一の姿があった。
この凄惨な過去の記憶に苛まれながら、物語は進行して行きます。


サスペンスとアクションが軽妙洒脱に描かれたストーりーは、まるで007ばりで大変面白くワイルドな小説です。


タイトルのようにその銃口の先が誰に向けられるのか、二転三転する展開と国家規模の危機を阻止出来るのか、最後まで分かりません。
そしてラストの思いがけない人物によって、過去の真実は解き明かされます。


キャラブックを見てから読むと、大変親近感が湧いて読みやすくなりますのでおすすめです。


最初の殺人現場のシーンで本を伏せなくて良かったです。
これだけの爆発的で痛快な作品は読んだ事がありません、とても楽しかったです。
作者様、ありがとうございました。