【門】シンプルさも必要
自称辛口批評家です。
書評依頼された作品なのでしっかり読もうとしたからか、読むのに時間がかかりました。で、今回の書評は表現等のみについて書きます。(他は下巻でします)
率直に言うと読みにくい。で、それは何故なんだろうと考えてみました。
リズムよく読めないんですよ。なぜか、いちいち行動の表現の前後に感情が書かれるから。有って良いのですが、多すぎ＆長いと感じました。
それと、行動の表記に形容詞や修飾語が多い。文章としては上手いんですが、それが続くと満腹で読むのが辛い。シンプルな時はシンプルに、と思いました。ある意味「冒険活劇」ですから物語性を読者は追いかけます。そこにスピード感が欠けると退屈に感じます。
後、「縦書き」だと印象が違うのでしょうが、ぎっしり書かれた独白文、見た瞬間に読む気が失せます。上手い書き方、或いはケータイ小説的回避方法があるはずです。
個性的なカタカナの使い方は慣れましたが、リアルな大阪弁。あれ、全国的には読みにくくないのかな。心配になりました。