AnN
ほんとの自分を好きになること。
「ワールドオブマインド」のスピンオフ小説ということで、わくわくしながら読ませていただきました。
優の親友で、強くてカッコよくてしっかりした陽奈ちゃんが主人公ということで、どういった展開になるんだろうと思いながら読みました。
いつも強くて頼りがいがある陽奈ちゃんが、お母さんが亡くなってからずっと抱えてきた弱さや寂しさに触れて、彼女の別の一面を感じることができました。
劣等感や弱さを持っていてそのことで自分が好きになれなかったり、自分を偽って人と接したことは、多くの人に覚えのある経験なのではないかと思います。
それを含めて、ほんとの自分を認めてくれて好きになってくれる人がいるということはすばらしいことだと思いました。
誰かがほんとの自分を好きになってくれるからこそ、自分も自分のことを好きになれる。
そういう思いを最後にじんわりと感じさせてもらいました。
次回作も楽しみにしています☆