そこに確かに〝いる〟のに、〝存在していない〟そんな曖昧な世界で、2人は出会う。現代ファンタジーっぽいものです。
「あんたさえいれば、なにも、いらなかった
ほんとうになにも、いらなかったの。」
「置いていかないで、なんて。
いえるわけ、ないだろ?」
((その時間は、確かにそこに存在していた))