これは僕の高校三年生の1年間で起きた大切な記憶。
新学期
僕らの学校では、クラス替えというものがなく
1年生から3年生まで同じメンバー
こうなってくると、カップルもちらほら現れる。
漏れなく僕も可愛い彼女ができた。
名前はゆみ
天真爛漫で男女分け隔てなく接する、クラスのムードメーカーだ。
僕はあまり冴えない、今で言うところの陰キャに近かった
3年生になる前の最後の春休みに猛烈にアタックと苦手な駆け引きをして付き合うことが出来た。
それなりのデートもそれなりの会話も、もちろんそれなりの関係も全部した。
みんなも想像できるような淡い、大人に憧れた恋愛だ。
ここから一気に夏へと飛ぶ。
何故なら、この話の主役は僕とゆみではないから。