騙し騙され騙し合い

作者あきな☆


「なんで人は他人を信じてしまうんだろうね?どうせ裏切られるのに。」





「悪いな。もう付き合ってらんねーわ。俺は俺の好きな奴のために戦うよ。」





「ふふっ。気づかなかったの?あんた達のこと、仲間だなんて思ったこと一度もないわ。」





「それでも、私は信じ続けるよ。他の誰でもない、私のために。」





「だから言うたやろ。足掻いたって無駄やって。ほんまあほやなー。」





「お仲間ごっこは楽しいかよ。仲間なんてただの足枷だろ?」





「みんなを守るためだよ。そのためにこの地位についたんだ。」





「誰が裏切ったとか裏切ってないとか、正直どうでもいいんだよね。私にとって重要なのは、今目の前にいるあんたが、現時点で私の敵だってこと。」








騙し騙され騙し合い。





最後に笑うのは誰?