夏と君と氷菓子 【完】

作者砂羽

ある年の夏、僕は突然に恋をした。それはとても甘くて、冷たくて。まるで氷菓子のように溶けていく。

僕は夏が来るたび、君のことを思い出す。


僕はあの夏、一つの恋をした





長いようで短い夏休み。





君に会ったのは、そんな夏のある日のこと。






君の笑顔と、お祭りの音と、




君の悲しそうな切ない顔が今も忘れられない。







僕は夏が来るたび、君のことを思い出す。