折れた口紅

作者兎依。











「やめておけ」


「嫌。」




知ってるのは、目の前にある身体のコトと、名前だけ。




それだけなのに、私はこの男に

( ── それだけなのに、俺はこの女に )





どうしようもなく、惹かれていく。