目覚めると私は身体の感覚以外の全てを奪われていた。
見ることも、聞くことも、喋ることも出来ない。
記憶も曖昧であったが、あの人が近くにいることだけは分かった。






直感が告げている




これは"逃れられぬ運命である"と




この人こそ私の探している人




選ぶべき人




しかし、それを伝える術を私はまだ持っていない