どこにでもある、けれど同じ物語は決してありません。
場所は改札前のソファ。
彼女はふわりと湯気が香る、飲み物を飲んでいる。
しかし何故か、その流れるような仕草から
一転、少し焦るような素振りで席を立った。
そうして改札へと上がる
エスカレーターに飛び乗るのだ。
そう、文章にするとそれだけ。
要約してみればたったそれだけの、どこにでもある出来事のお話。