目の前に現れたのは、恐ろしい牙を持った獣でした。愛を語っては、私を縛って離さないのです。「私は愛なんて信じたくない…」「そんなのは関係ねぇ、俺が愛したいだけだ」







“愛”は不確かで儚い





だから私は愛なんて信じたくない




そう思って生きて来たのに……、









「テメェはもう、俺のなんだよ」



「俺に溺れろ窒息するくらいにな」







牙を持った獣は狂おしく私を愛すのです







ヤメテ




張り裂けてイタイくらいなら










_____独りの方がいい…











参加小説企画NoveLite「愛情過多カレシ」

ピックアップありがとうございました。