日下奈緒
本格的なミステリー
ミステリー作家の真壁は、今度の題材として、大虐殺のあった村へと向かう
そこで一人の老女に話を聞いた後、自分がその事件の舞台へタイムスリップ!?
と、ミステリーとミステリアスなお話が絡み合った作品
なんと言っても、本格的なミステリーを楽しめるのが、作者様の作品の醍醐味でしょう
タイムスリップして、その大虐殺の張本人になるなんて、誰が想像したでしょう
その後の「今ならその事件を止められるかもしれない。」という想いから始まる真壁の推理に、読むこちら側もドキドキしてきました
登場人物の一人である妙子との場面も、よかったです
最後は思いがけない展開に、これまたやられてしまいました
大虐殺は防げた!?
でも本当の意味で、少女の声に応えられたのか・・・
その謎も残る素敵な作品でした