日下奈緒

更にカッコよく
シリーズ4作目ですが、今回も楽しく読ませて頂きました。

葛城ケンゴ先生の作品が出来上がる過程がわかるという、ファンにはたまらないシーンもありますが、それよりも作品のモチーフにした事件が、更に別な事件と重なる……

それを筆者本人が、確かめにアメリカまで行くなんて、とってもカッコいいです。

謎が謎を呼ぶという意味では、4作品の中で一番ミステリー中のミステリーなのではないでしょうか。

最後は和やかなシーンで終わっていて、
「ああ、そうか。これでこのシリーズは一段落するんだな。」と、ちょっと寂しくなりました。

また毘沙門町の粋な兄弟のお話、読んでみたいです。