夏になると真っ白なビーチを求めて
観光客が押し寄せる
街を覆うように広がる海はどこまでも青く
1年を通して雨が少ない空からは
灼けそうに眩しい太陽の光が降り注ぐ
キラキラと照らしかえす水面は水平線まで続いて行く
息を胸いっぱいに吸い込めば
肺まで埋め尽くすような潮の匂い
耳を突くエンジン音の代わりに
遠くで啼くカモメの声が聞こえる
他よりも少しだけ
時間がゆったりと流れる町
それが私たちが生きる
「瑠璃の街」