天球儀《尾巻遠編》【更新未定】

作者ゆんたろー

双子の弟が恋したのは弱視の女の子。互いに初恋。実らせるための努力を惜しまない弟に、明日はあるか!

「あ、補習中ですか?」

「‥‥俺、そんなに馬鹿に見える?」

「あ、いえ見えません」



「あのさ、あんた、ここが旧校舎って知ってた?」

「旧校舎‥?」





初恋は実らない?





そんな迷信、くそ食らえ。

あんたが良いんだ。あんたしか要らない。



逃げても良いよ?

どーぞどーぞ。



捕まえるからさ。

行く手全てに手を回してみせる。



自分の檻に閉じ籠もっても良いよ?

お好きにして。



こじ開けたりしない。

檻の周りに火を放つ。



そしたら俺の元に来るしかないよね?





逃がさないよ

俺の‥‥、ね?