あの夏の花火

作者二月堂いと

中学三年生の夏。明石弥生(あかしやよい)は一人の青年に恋をする。花火のように一瞬で消えてしまいそうなあの人が恋しい。初めて味わう切なさに弥生は…―。






「きれいですね」



そう口にする貴方をみて、


恋に落ちた。


花火のように 一瞬で消えてしまいそうな


貴方に、


私はどうしようもなく、


引かれるのです。



『あの夏の花火』