一つの線を超えて

作者kirari

記憶を失っていた少女はある日、一通の手紙を赤いポストに入てみた、それを受け取った少年との不思議な共通点。そこから始まる前世の恋、因縁、未来の二人の愛の形。

23世紀、高校生の退屈な少女....瞳は、急に駆り立てられる気持ちに押されて、


気になっていた赤いポストに手紙を入れようと決意した。



....わたしは、8歳までの記憶がないんです。


....記憶って怖いものよね。あなただってそうでしょ?


....会いたいです。


....小さい頃、わたしには大好きな男の子がいて、婚約者だって名乗ってくれたのよ。

いたんだから。記憶はないけれど。

可笑しいわよね、笑ってもいいのよ。








強くなりたいと前世に縛られる、少年...トウリ



....俺には前世がいるんだ。何か意味があると思う。



....俺は死ぬしか方法はない。だから君は生きて欲しい。



....後世では恋人になって、結ばれるんだ。絶対。


....そういうことか、神は俺をまた嫌うんだな。どうしてあわせてくれないんだ?前世の因縁なら俺は前世を捨てたいね。








瞳とトウリが手紙を交換したことで始まった

異世界の恋物語。





「どうして、トウリくんに会えないのっ!?こんなに想いが張り裂けそうでつらいのに。」



「必ず迎えに行くと誓ったんだ。消える前に君にキスしたい。」




「「必ずどの時代も恋に落ちる」」






*本文に出てくる登場人物は架空上の人物である場合があります。