騙し絵の中の笑顔でも、それは『ホンモノ』でした。――日常の些細な歪みが、全てを侵食していく。知る事は、何かを失う事に似ている。


「お前、生きてんの?」


「……息はしてるけど?」



――……知らなかったんだ





それは




私の中で眠る



真紅の炎







※一部性描写含みます。