魔法の手を持つ少年《日向志輝》疎まれ恐れられ孤独の中でも絵を描くことを辞めなかったのは彼を照らす光がいたから。雨の季節に思い出す、少年少女の物語。
同じ制服を着て
2人並んで歩く姿を描いた1枚の絵
その裏に書き記された
アイツの願い
「大好きなシキと
帝王に通えますように」
もう叶うことのない夢を
俺は1人で思い描き続ける
あの頃に戻りたい。