長い栗色の綺麗な髪。
整った端正な顔立ち。
華奢な身体。
透き通った声。
僕が好きになった女の子は、いわゆる美少女。
だけど彼女には恋人がいた。
僕には同じフィールドに立てそうもない恋人が。
“僕が探していた女の子は、君だったんだね”
その彼は、甘い声で彼女に囁いた。
『ぃよっしゃーー!!これキターーー!!もう、ここまで来るのに苦労したんだからねーッ!』
美少女は、テレビの液晶画面に向かってガッツポーズをした。
そう。
僕の初恋の女の子は、恋愛シミュレーションゲームの中の男の子に恋をしていました。
………皆さん、僕に勝ち目はあるでしょうか?
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