2004年

君と同じ空間に居て息苦しさを感じた。


いつも一番近くに居るはずの君


誰よりも遠くに思えたのは春の陽射しの所為なのか


空色のカーテンを揺らす花風に涙を流す午後


肌寒く影る部屋は取り残されていた、一人


東から夕闇のお迎え


夕焼け色の思いは醜いほどの屈折で突き刺さる


桜の香りで揺らいだ衝動


春嵐ですべて壊した