杏は中学3年生。
幼い頃から明るい家庭で育った杏は思春期を迎え、少しずつ変化していく。昔の面影をなくしていく杏を見兼ねた両親は杏を遠く離れた母の母国へと預ける決心をする。何も知らずに1人おいていかれた杏は親に捨てられたと思い込み、心に大きな闇が生まれた。
半年後、日本に帰って来た杏は初めて父と母の思い・胸の痛みを知った。それは偽りのない親の愛情だった。
それから1年…。
達也に出会い、2人は16才・18才という若さで結婚をした。
幸せな日々の陰に、昔杏の心に生まれた大きな闇が徐々に忍び寄っていた…。