未来へ駆ける翼

作者えみ

夢や希望なんて知らなかった。俺は、ただなんとなくそこに在るモノだった。とりあえず始まる高校生活のことなんて、特になにも考えてはいなかった。

初まりはあの場所。ただ、なんとなく、立ち止まってしまった、あの場所。


当たり前の高校生活のように思っていた。しかし、その平凡な高校生活は、いつから、崩れ始めていたのだろう。二度と戻らない時を、俺は、何をして、生きてきたと言うのだろう・・・