少女は目覚めた。人を壊すための
時は、幻歴1239年。
科学の都、鏡の国。
調和の都、水の国。
芸術の都、花の国。
そして400年前に失われた信仰の都、月の国。
四つの国から成る世界を切り裂くように、花の国が今まさに鏡の国へと侵略を始めた。
激化する戦争の裏で、人体強化を現実のものへ昇華させた
彼らはどこから来たのか、何故生まれたのか。
彼らは人と言えるのか。
「人を人たらしめるものとは、何なんだろうね。」
月の裏側に隠された秘密。
残された希望。
人を救うのは神か、それとも。