これは、23~27才のikuyoが書いた小説です。
23才の冬の朝、暮らした町の路上で生まれ、その晩のうちにプロローグと
ラストのエピローグとを書き、26才と27才で最初の1~2章を書いた後、
「作者が成長しないとリアリティある物語にならない」という当時の私の
意図から、機が熟するまで長い間寝かされました。
それを、数年後の私が開封します。
擬人化した猫の目で「生きる」リアルを描きますが、決してロマンチック
な美しいメルヘンではなく、美も醜も描かれます。
完結まで読んで下されば、これは愛の物語なのです。
天国に行った私の当時の愛猫達と…
ピートのモデルになった愛猫のボーイフレンドと…
そして、
実際詩を書く人も書かない人も、絵や音楽をやる人もやらない人も含め、
私の出会った沢山の…広義の意味での詩人達に捧げます。
まだまだ出会うであろう、愛すべきピート達へ。
2007年 8月 ikuyo