主人公は元ロックバンドのギタリスト。
東京から生まれ島に戻り、ひとりでカジキ漁をしている。
夕暮れ時、彼は浜で三線を弾いていた。
そこで、東京からやって来た、ミュージカルの女性ダンサーと出会う。
彼女は恋人の死から立ち直れず、癒しを求めて、この島へ来たと話す。
彼が幼い頃、カジキ漁で命を落とした彼の父への想い、音楽を捨てた葛藤、ミュージカルダンサーの再起をかけた旅。
“パイ・パティローマ”とは、南のその果ての南の意味。そこから全ての幸せがやってくるという伝説が沖縄にはある。
南の果てからやってくる、大いなる力・・・。
物語は、百歳の老婦を祝う宴席で、クライマックスを迎える。